計画的戦争、戦争の意義ー「となり町戦争」
今回ご紹介するのは三崎亜記さんの
「となり町戦争」
です。
- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/12/20
- メディア: 文庫
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こちらの作品は映画化や舞台でも上演されおり、映画は江口洋介さんが主役で、瑛太さんも出演されています。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: DVD
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第17回小説すばる新人賞を受賞されました。
ざっくりとしたあらすじ
舞坂町のアパートで暮らしている北原は、ある日町の広報で、舞坂町とその隣町とが戦争状態になったことを知る。しかし、現実には何も変わらない日常があるだけだった。そんなある日、役場からとなり町への偵察業務を命じられた。そして徐々に「戦争」の輪郭が見えてくる…
本書を一言で表すと「深くなく読みやすいSFフィクション」という感じです。笑
戦争が計画的に管理され、戦争というものの本質が表現されているのは良いと思うのですが、主人公とヒロインの関係を主眼に置いているのか、「戦争」やそれ以外のものを主テーマとしているのか、あやふやな感じがしました。
どっちも深く入れず、ていう感じですかね。
主題は独創的だと思うので、ストーリーをもっと「戦争」に密接させれば、面白くなったのではないか、と思いました。
本書が好きな人は、チャイナ・ミエヴィルの
「都市と都市」
がオススメです。
- 作者: チャイナ・ミエヴィル,日暮 雅通
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 文庫
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こちらの本は、国境がない二ヶ国間の関係を描いたSFフィクションです。
伝えたいメッセージは異なるかもしれませんが、設定は似ています。
しかし、こちらの方がよりメッセージ性は強く、読み応えもあります。
お時間がある方は是非!!